農道を歩いていくにつれ、どんどん広がる眺め。
ただただこの美しい景色に惚れて、
ここに命が集まって、
歌い、踊り、走り、眠り、風を感じる
そんな光景を想像して。
そらにわは、まるで無人島。 水道もトイレも電気もない。 斜面がきつく、雨が降ればすぐぬかるむ。 狭い農道の先にある、イベント開催には不向きとも言える場所。
無茶して開催した初年度に確信したのは、 この土地では、地主さんの助言なくしてやれないということ。 「この雨だとあと1時間で道が通れなくなるよ」 その助言を守れず、何台もの車が農道でスタックした。
ここでは何をするにも土や草木、天気と
毎日、相談してやっていかなきゃいけない。
「みんな自然、自然って自然はきれいって言うけどさ
人の手が入ってるから、綺麗なんだよ。」
地主さんが何度も私たちに話してくれる。
ここも手を入れることをやめれば、
今すぐに荒地と化し竹林になってしまう。
地主さんと一緒に体を動かし草刈りし、
そらにわは、そんな関わりの中で9年間
美しい光景を守り続けて来ました。
そして今年。
地主さんという立場からいつもそらにわに注力してくださった、
私たちにとってもいつの間にか大切な仲間のような存在になっていた方が闘病中という状況になり、
開催自体を見送ることも考えました。
それでもご本人の「やってほしい」という強いご意向や、
土地への、景色への感謝を形にしたいという想い。
何度も何度も実行委員で話し合いを重ね、
正直今も悩みながら開催のカタチを模索し続けています。
今年は「土地に感謝する日」というテーマで、
あの場所に集える日をつくることにしました。
「みんなの平和はみんなで守る!」
「なーんにもない、が、ある」
気がつけば、「そらにわ」を始めたときに思い描いていた“原点”に、
ようやくたどり着けるような気がしています。
困ったら隣の人に声をかける。嬉しいことは家族のように分かち合う。
主催も関係者も、その友達も、ちょっと立ち寄る人も、境い目なくグラデーションのようにつながっていく——
そんな空間になったら、うれしいです。
私たちにとっての「祭り」は、
4月の草刈りからはじまり、
竹を切って設営し、
その隣で子どもたちも設営ごっこをして遊び、
まかないを囲んで笑う日々の中にあります。
焚き火で焼けた芋が空腹をしのぐおやつになり、
マシュマロがあれば豊かだと感じるような。
彩られた翌日には、壊して燃やして、ただの原っぱに戻す。
また「なーんにもない」、から始まる。
今年はそんな、泥臭さとホッとなごむ時間が地続きにある「そらにわ」を、
みんなで一緒に過ごせたらと思っています。
6月の深緑の美しい藤野の大地の中でそらにわをやりたい!という想いは、
2020年のコロナにより開催が無くなってしまった回から、置き去りになってしまったままでした。
とうとう今年、そらにわ2025で長年の(?)夢を叶えます!
芽吹の季節のそらにわで、会いましょう!
そらにわ2025 -土地に感謝する日-
●5/24(土) 9時半-12時
【草刈り】
.
●5/31(土) – 6/1(日) 9時半〜夕方頃
【設営・準備・まかないレストランOPEN】
>>竹を切り出す、ステージを設営する、看板作り
12時
そらにわ大名物の美味しいごはん食べれます!
ただ食べにくるだけもOK!
そらにわで食べる青空レストラン
ワンコインで楽しめます!
(準備携わってくれた人はFREE)
>>まかない担当 ・秋山勇次 (5/31)、よしこ(6/1)
.
●6/7(土) 11:00-19:00
【本祭】
.
●6/8(日) 9:30〜 ※時間、天候により未定
【片付け】
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入場無料(いつでもウェルカム)
場所 藤野の畑のむこうのはらっぱ(葛原神社の奥)
雨天開催 ※SNSでお知らせ
《ACCESS》
旧藤野町の畑のむこうのはらっぱ(葛原神社 奥)
神奈川県相模原市緑区名倉3983
《電車でお越しの方》
JR中央本線「藤野駅」から路線バスあり
※6/7(土)
行き
「名倉循環バス」藤野駅発9:45 12:10 15:35 (向原下車)
帰り
「名倉循環バス」向原発 12:23 15:48
「そらにわ送迎車」栗の木P発17:00 18:00 19:00 (藤野駅行き)
《車でお越しの方》
中央自動車道「相模湖I.C」~国道20号線より
無料駐車場
①栗の木P (Googleマップで「吠える」を目的地に)
②シュタイナー学園名倉校舎(午後より/徒歩約7分)
主催 つちのこふじの
(相模原市藤野ふるさとメッセージ事業)
協力 大黒屋、藤野電力、葛原自治会、正念寺、きのこぷらんにんぐ